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【広告代理店の仕事内容とは】経験則から元社員が語る。就職・転職前の参考に。

広告代理店に就職したいけど、実際どんな仕事内容なんだろうと就職活動中、転職活動中に思うことはないでしょうか。求人情報を見てもイメージがつかめなかったりわからないことも多いかと思います。

そこで、2019年9月まで広告代理店に勤めていた私がこれまでの経験をもとに、広告代理店での仕事についてこの記事でご紹介していきます。

広告代理店の仕事内容とは

中小企業の広告代理店では、大きく分けて分けると職種は以下のように分けられます。

・営業
・広告運用やコンサルティング
・制作
・人事
・経理

会社の規模が小さいほど、兼任する職種があるか外注している場合もあります。では、職種ごとに解説します。

営業

広告代理店の営業の仕事は、広告主と契約を結び、案件を取ってくる事です。会社によって営業手法は異なると思いますが具体例をあげると以下の業務が多いです。

・Web上に出ている広告を見て、改善の余地があれば電話でテレアポする。
・セミナー開催時に、名刺交換など行い受注に引き上げる。
・問合せの電話対応

月の目標件数に向かって案件を取りにいく仕事です。また、案件を取った後、広告運用担当者と打ち合わせを行い、どういう方向性で広告を運用するか情報共有します。

広告運用やコンサルティング

広告運用担当者の業務範囲は多いです。分業している場合もありますが、主な仕事は以下の通りです。

・Web広告の運用。設計。プランニング。
・広告運用の数値を分析、改善点を洗い出し、レポート作成。クライアントへ報告。
・解約を出さないよう、日々の連絡を行いクライアントとの関係性の構築。
・打ち合わせの際の資料作成。
・新規問合せ対応や既存クライアントへの提案
・バナーなどの広告がある場合は画像作成、広告の文章の作成

また、経理の人員が少ない場合、請求書を作成する事や未入金のクライアントへ入金催促電話など発生することもあります。私は広告運用担当者として働いていました。

制作

制作はバナーの作成やランディングページのディレクション、制作、修正など工程ごとに分けている会社もあれば、仕事を分業して行なっている会社もあります。
また広告運用担当者と関わりが多いです。担当者と話し合い、方向性を決めてバナーやホームページ、ランディングページの修正を行います。

人事

人事は採用、退職など人事に関すること以外に、社内の働きやすさ構築する仕事があります。ストレスチェックや社内規定の変更のお知らせなど多岐に渡ります。

経理

経理は、請求書周りの仕事がメインです。それ以外にセミナーのテレアポであったり、会社の経営戦略の部分も担っている会社もあったりします。月末月初は特に忙しそうです。

まとめ

広告代理店の仕事内容も様々。会社の規模によって兼任する場合もあるので希望する職種は、具体的にどのような仕事をするのか面接で聞いてみよう。

広告代理店によって扱う広告・領域が異なる

先ほど、職種について解説しました。広告代理店ごとに見ていくと、異なる広告を扱っていてる場合や、異なる領域に特化した会社があります。

ここでいう異なる領域というのは、具体例をあげると、クライアントの商品・サービスを新しく売り出していくために、いきなり広告を出すのではなく、どういった戦略で市場に認知させ興味を持ってもらうのか、その商品・サービスをブランディングして戦略を立てる広告代理店が合ったり、すでに販売されている商品をWeb広告を用いて欲しいお客さんに購入してもらうために、広告を運用代行する広告代理店などがあります。

主に扱うWeb広告は以下のような広告があり、たくさん広告を扱っている広告代理店もあれば、1つの広告に特化した広告代理店もあるなど様々です。

リスティング広告
SNS広告
動画広告
SEO
成果報酬型
etc・・・

リスティング広告

リスティング広告は、GoogleやYahooでユーザーが検索した際にテキストで表示される、小さく【広告】と書かれたものです。1ページ目に表示されているのを見た事があると思います。リスティング広告を扱う会社では、GoogleやYahoo!のディスプレイ広告(バナーなど)も扱っている事がほとんどです。

Facebook広告(Instagram)やTwitter広告

Facebook広告は、Facebookのタイムラインに表示される記事風の広告のことです。またFacebook広告のアカウントでInstagramの広告も出す事ができます。Twitter広告はそのままTwitter上のタイムラインに出てくる広告のことです。

これらのSNS広告は、同じ担当者が扱う事がほとんどだと思います。たまにリスティング広告担当者がリスティングもSNSの広告も運用することもあります。

動画広告

YouTube広告やTiktokなどがあります。動画を作成し、各媒体で広告を配信します。

SEO

SEOはご存知の方が多いかもしれません。よくブロガーの界隈でも話題に上がります。主にクライアントのサイトの分析、SEO施策の実行や改善提案などを行います。

成果報酬型

こちらもブロガーの方は馴染みがあると思います。そうASPが広告代理店にあたります。またその他広告代理店の中にアフィリエイターを抱えている会社は、ASP担当者との打ち合わせがあることもあります。

その他、たくさんのWeb広告がありますが、あくまでも一例です。大手になるとTVやデジタルサイネージなどの広告も扱うことがあります。

まとめ

広告代理店によって扱う広告が異なる場合がある。また広告運用する会社なのか、分析や戦略を立てることがメインの会社なのか自分が働きたい会社を調べてみよう。

大企業と中小企業

大手と中小企業によっても経験できることは異なります。大手の場合、大手にしか参加できないプロジェクトや扱うことができる広告の種類も豊富で中小企業では経験できない物が多いです。しかしデメリットとしては、大手になると人数もいるので昇進のしにくさや、上司に稟議を通す場合時間がかかりすぎてしまう場合があります。

逆に中小企業では、人数も大手に比べると少なく社長との距離が近かったり、成長途中の会社なので上司への稟議スピードが早かったりします。また昇進スピードもライバルが少ない分確率が上がります。デメリットとしては、資金力の点で扱える広告が少なかったり、会社の規模によっては職種を兼任することも多く、覚えることが多く作業量が増えます。

一次代理店・二次代理店

大手の広告代理店の場合は、社内で完結する場合がありますが、中小企業は社内で完結する事ができない事があります。その場合、営業で契約を取ってきた案件を対応できる広告代理店に紹介して運用だけお願いする場合があります。

この場合、案件を取ってきた広告代理店を一次代理店、案件を紹介され運用を行う広告代理店を二次代理店と呼称します。またさらに下に紹介する場合は三次代理店となります。このように中小企業では社内で完結できないため、一次代理店の担当者としてクライアントと打ち合わせをする事があります。

これは建築業界と似たような構図です。

勤務の実情

会社にもよりますが、これまで述べてきたように電話対応は作業を分けている会社、広告の運用は別の会社に任せているか別の事業部に任せ、クライアント対応のみ行う仕事なのか、分析のみの仕事かなど、実際に入社してからギャップが生まれて、きつい思いをする前に面接で、その仕事の業務範囲を聞いておく事でイメージが掴みやすくなります。

分業せず、請け負う業務範囲が多いほどそれだけ勤務時間が長くなってしまいがちです。完全に分業している広告代理店は定時で帰ることができる会社もあります。残業が嫌な方はこちらも参考までに。

制作部署はランディングページの納期などに追われて割と残業している場合が多かったです。

広告業界はスピード感が早い

業界全体に言える事ですが、広告のトレンドや規制が増える事で業界全体的にスピード感が早いです。
 
そのため、日々最新情報を自ら取りにいき、実務に活かしたり広告のテストを行なったりします。また会社の経営方針の転換も社長の意向次第ではコロコロ変わります。
 
そういったスピードのなかで働いていく必要があります。コロコロ変わるのも市場の動きに合わせてるので、不満を持つよりは柔軟に対応できる方が広告業界にむいていると思います。

給与と休日

給与は割と高い方の業界に入ると思います。例えばデザイン事務所の給与はやすいイメージをもたれる方が多いと思いますが、広告代理店に転職するデザイナーや動画編集者が多くいました。しかも、以前より好条件で入社できる場合があります。

休日は週休2日がほとんどですが、仕事が残っている場合、どうしても休日に対応せざるを得ない場合や、広告を運用している方は大型連休の際は、定期的にノートパソコンでWeb広告のチェックをする事がほとんどです。

まとめ

広告代理店の仕事内容について概要をご紹介しました。広告代理店で働く事はきつい部分もありますが、自分自身の成長が早い業界というふうにも感じます。

さらにWeb集客、マーケティングなど働きながら学べて実績も積むことができるので、もし仮にフリーランスや起業する場合に、広告が扱えるだけで外注の案件の単価も高いことも多いですし、良い条件が多いです。転職先も多いですし、収入アップできることもあります。

まずは、広告代理店で働く前にどういった仕事をしたいか決めましょう。そして、その会社がどんな広告を扱っているのか、希望する職種の業務範囲はどこまで対応するのか面接時に聞いて、入社した時のギャップを無くしましょう。

そうする事で、広告代理店に入社してからの希望する働き方が見えてきます。就職や転職前にご参考になったら幸いです。